「転職に向いている人、転職してはいけない人」、黒田真行著、読んでみました。
概要
35歳を超えたら転職をしない方が良い。
市場価値が下がるので給料が下がる。
35歳を超えたら同じ企業の中で配置転換を希望するのも1つの選択肢。
ギロビッチの心理学によれば、自分の評価は他者の2割り増し。
上司は好調時と不良時の中間の点を評価するのに対して、自分は好調時の点を評価するので乖離が生まる。
思ったよりも評価されていないと思う人は自尊心が傷つけられ転職しようとする。
転職の条件を上げてしまい、マッチした会社が見つからず転職に失敗する。
自分を客観視すること。
感想
遠回しな表現が多いが、全体的に転職に対してネガティヴな意見が多い。
35歳を超えたら転職で希望の条件を満たすことは難しいので、思い止まったほうが良いと書かれている。
転職者を何人も見てきた著者が、転職のネガティブ例を列挙している。
例えば、大企業で課長(部下8人)をやっていた人が中小企業の部長(部下3人)になったが、作業量が膨大になり嫌気が刺して辞めた事例。
まぁそりゃそうでしょうな。
成功できる人は転職などせずとも1社目で成功している。
会社で活躍している優秀な人が良い条件を求めて転職するのは良いと思いますが、そうでない人が転職するのはマイナスでしかない。
コミュ力や人付き合いに問題がある人は他の会社に行っても成功できない。
ただし、ブラック企業の場合には上司や先輩に問題があるので転職は有効だと思う。
問題があるのが自分なのか他人なのかを客観視することがポイントであり自分であれば直さなければならないですし、他人(上司や会社)であれば転職するのが良いと思う。
自分の人生は自分が決めるものなので、会社に問題があるのか、自分に問題があるのか、客観視し最適なキャリアを選択できるようにしたい。