この記事は「自宅でファイル共有サーバを作ろう」シリーズの第3弾です。
このシリーズでは、自宅で写真や動画を保存するためのファイルサーバを立てたい人を対象に解説していきます。
前回の記事で、小型パソコンを組み立てUbuntuをインストールするところまで終わりました。
今回の記事では、Ubuntu Server 18.04にファイル共有ソフトであるsambaをインストールする方法をご紹介します。
[toc]sambaって何?
samba(サンバ)をサーバにインストールすると、ノートPCやスマホの写真や動画、音楽ファイルをサーバにコピーできるようになります。
スマホで撮った写真や動画をサーバに保存しておければ便利ですよね。私もブログの記事原稿や写真は全部サーバに保存するようにしています。
sambaのインストールの仕方
以下のコマンドで実行できます。
$ sudo apt-get install samba
sambaの設定方法
まず共有するためのフォルダを作りましょう。今回は/home/の下にshareというフォルダを作ります。
$ sudo mkdir /home/share
フォルダが作れたら、shareフォルダに誰でもアクセスできるように権限を変更します。
$ sudo chmod 777 /home/share
次に、設定ファイルの変更です。設定ファイルは/etc/sambaの下にあるsmb.confです。これをvimやnanoを使って編集します。vimの使い方が分からない場合はググって調べてみて下さい。
$ sudo vim /etc/samba/smb.conf
# 25行目 unix charset = UTF-8 dos charset = CP932 # 51行目 アクセスを許可するIPアドレスの範囲を記載してください interfaces = 127.0.0.0/8 192.168.1.0/24 # 58行目 bind interfaces only = yes map to guest = Bad User # 行の最後に以下を追記します [Share] path = /home/share writable = yes guest ok = yes guest only = yes create mode = 0777 directory mode = 0777
以下の2つのコマンドで再起動します。
service smbd restart service nmbd restart
これで設定はおしまいです。試しにWindowsのエクスプローラーで開いてみましょう。エクスプローラーのアドレス欄に「\\サーバのIPアドレス\Share」と入力してみましょう。私のサーバの場合は色々とファイルがありますが、初めてであればファイルが何もない状態になるはずです。

このフォルダはローカルのフォルダと同じように使えますので、ドラッグアンドドロップしてファイルをコピーできます。毎回IPアドレスを打つのが面倒な方はショートカットを作ってデスクトップにでも置いておくと便利ですよ。
まとめ
・sambaのインストールや設定は簡単なので是非やってみよう
・Linuxの設定ファイルを編集するときに使うvimの使い方を勉強しよう
以上になります。このブログが皆さんのLinuxの勉強の手助けになれば幸いです。