人はなぜ怒りを感じてしまうのでしょう。怒りを感じた時の対処法とは。
アンガーマネジメント 管理職の教科書目次
怒りの原因 その1
怒りは溢れ出た第二次感情
不安、辛い、痛い、寂しい、辞めたい、などの第一次感情が溢れると怒りに変わるようです。そもそも怒りは人の防衛本能です。私も上司に「この仕事を明日までにやって」と言われた時に、難しいもしくは辛い仕事だと嫌だと感じ怒ることがあります。
第一次感情が溜まっている時は、自分の思いを伝えることが大事なようです。「打ち合わせに来なかったら不安だったよ」「この仕事一人で辛かったよ」というように。また、無理せず休んだり、仕事のことを忘れてリフレッシュすることも有効なようです。
逆に怒っている人をみたら、この人は辛い、不安な思いをしているんだなと思うことで相手を理解する第一歩になるんではないでしょうか。
怒りの原因 その2
「べき」が守られないと腹が立つ
「待ち合わせ時刻の10分前に来るべき」「新人は挨拶すべき」
人によって、生まれた環境や文化が違います。その中で作られた「〜すべき」というルールは人それぞれ違うようです。それを自分の中の常識と考えていると他の人がそれを守らなかった時に、あいつは常識がないと思ってイライラしてしまうんですね。
理想と現実のギャップが大きいと怒りを感じます。それは他人に対してだけでなく、自分に対してもそうです。「テストの点数は◯点以上取るべき」そこで達成できないと自分に対してイライラします。
自分の「〜すべき」を知っておくことで、イライラの傾向が分かります。そのためにイライラした時の記録(ログ)を取っておくことが良いそうです。傾向がわかると対策できますので、怒りを減らすことになるんですね。
カッとなった時の対処法
カッとなったら、「6秒待つ」というのが、最初のポイントです。
人はカッとなった時に、人を攻撃したり、モノを壊したりします。それでストレス発散するから良いという人はいますが、長い目でみたときにそれはとても損です。攻撃された人は、自分に協力してくれることは無くなります。
仕事において人の協力を得られないと解決できない問題というのはたくさんあります。その場は、ストレス解消になるかもしれませんが、その後の仕事への影響が大きいのです。
そこで紹介されているのが、6秒待つ方法です。私はこの方法を実践してみようと思いました。
まとめ
私は「なんで怒ってしまうんだろう」と昔から思っていました。辛いことが積み重なって怒りに変わる場合と、理想とギャップが大きいため感じる怒りの2種類があることが分かりました。それに対して、辛いと感じている自分の思いを他人に伝えたり、怒りの記録を残すことで自分の中の理想(〜すべき)を把握することができます。