勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド、勝間和代、ディスカバー携書、2008年3月発行。
インディペンデント、独立を意味する言葉。その言葉の通り本書では女性が経済的に独立して生きていくにはどうすれば良いのかが解説されている。
そのための3つの条件が以下の通りである。
- 年収600万以上
- 自慢できるほどのパートナーがいる
- 年を取るほど素敵になっていく
男性の私でさえこの条件を見るとなかなかハードルが高いと感じてしまう。
しかし、自立して人生を楽しむためにはこのくらいの条件はクリアする必要があるのだろう。
ではどうすれば良いのか。
- 丈夫な心
- 学び続ける力
が大事であると解説されている。
自分が思っていることや話していることは現実になると言うが、本当にそうだろうか?例えば「私は近いうちに億万長者になる」と発言したところでそれが現実になるとは思わない。
しかし、ネガティブな思考が自分の能力を限定してしまうというのは確かにその通りかもしれない。
「自分なんて勉強しても無意味だ」と心のどこかで考えていたら本当に勉強しなくなるし、知識が身につくこともなくなるだろう。
自分の可能性を信じなければ学び続けること自体が不可能なのである。
英語を学べば年収は1.5倍アップすると書かれていた。
私は英語ができるが、だからといって今の会社で得したことは何もない。むしろ海外出張という特に評価に影響しない意味のない仕事が増えただけであった。
英語学習は5年ほど継続していたが、学習自体が目的になっていたのかもしれない。仕事で使うことはあまり無かった。
しかし、入社時点の話をすれば英語力がなければ今の会社には入れなかった。
就活時に英語力が年収に直結することはあるだろう。
どの会社でも履歴書にTOEICは記載するから採用の基準になる。
英語や本で学び続ける力は確かに大事だと思う。
学んだことを自分の言葉に変えて発信することで学びとなる。
だからブログを開設するべきであると書かれている。
これは正論だと思うし私も実践している。
本を読んでも他人の言葉で説明されているのでそれを自分の言葉で理解し発信する必要がある。
最近はアウトプットが大事であると言われているが、ブログは最強のアウトプットツールであると私は思う。
全体的に学歴がしっかりしたキャリアウーマン向けの本であると思うが、年功序列が崩壊した現代においては男性でも一見の価値はあると思う。
経済的に独立して生きていかねばならないのは、男性でも同様である。