内定童貞、読んでみた

内定童貞、中川淳一郎、星海社新書、2015年2月発行。

内定が1つも出なくて苦しんだ話かと思ったらそうでは無かった。ハイスペック就活生がどのように有名企業へ入ったのかが語られた自慢話アンド体験談であった。

一橋大でも面接に進んだのは3社だけだったと書かれているが、その3社が博報堂、マッキンゼー、ウォーターマンとなると流石は1流大学生だと思う。

私のいた大学を履歴書やESに書いていれば、3つとも落とされているだろう。

博報堂のリクルーターの話などを読んでいてもやはり学歴フィルターの存在は認めざるを得ない。

同じ大学出身で博報堂で働くOB、5人と面談をする。

その5人のうち何人を味方につけることができるか(何人からB以上の評価を得れるか)が勝負なのである。

結局、著者はリクルータのI氏から気に入られ、後の部長、役員面談でもI氏のようになりたいという志望理由で内定を得た。

しかし、一流大でない大学生はそもそもOBと会って面談する機会すらない。少なくとも私の就活の時はそうだった。

スタート時点で大きな差がある。遠くまで行った人が勝利するゲームで、普通の大学生は徒歩、一流大学生は自動車が与えられているくらいの大きな差を感じた。

博報堂に内定を得た後に住友商事の社員(OB)と会いここでも人事部と話をしようか?というオファーを受ける。

5大商社の住友商事の社員とマンツーマンで会うってことができることに驚いた。

しかも、著者は博報堂に行くので良いです。とオファーを断るのだ。

もはや、内定童貞ではなく、内定ヤリ●ンにしか見えない。

冗談はさておき、確かに1つ内定を取ると自信とコツが得られるので他の会社も受かりやすくなる、というのは本当である。

だから1つでも内定を取っておくことを私もオススメする。

それができりゃ苦労しないよと突っ込まれるかもしれないが、小さい会社でもオッケーだ。

練習や滑り止めでどんどん行動してみよう。

あとは如何に大手企業に就職するのが大変なのか、私自身もいかに就活で必死であったかを思い出した。

私の働く会社も大企業であり中で働いているとネガティブな面が見えてくるが、外から見ると輝いて見えていることを忘れてはならないと思った。

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