歩けば脳が活性化する、有田秀穂、2009年11月発行、WAC文庫
朝起きて太陽の陽を浴びながら散歩するのはとても健康に良い。
太陽の陽を浴びること、散歩することで、セロトニン神経が活性化される。
脳の体内時計をリセットする効果もある。
一方で、セロトニン神経が弱ると人はイライラ、鬱っぽくなる。
朝の寝起きが悪く、寝ても疲れが取れない。
夜型生活をしているとセロトニン神経が弱り、メンタルが不安定になり疲れやすくなり老けるのだ。
朝と夜に20分程度散歩するのが良いと言われる。
私は通勤のために平日は朝と夜、毎日20分程度歩いている。
日の出とともに散歩すると更に良い。
日の出とともに散歩することで、太陽の光が目から入り、セロトニン神経を直接刺激する。
太陽の光は3万~10万ルクスと言われ、人工照明よりも遥かに強い光だ。
体内時計がリセットされ、セロトニンが分泌される。
セロトニンは夜メラトニンに変わり、質の良い睡眠をもたらす。
睡眠の質を上げるためにも、日の出とともに散歩を心がけたい。
朝の散歩を3ヶ月継続できれば、嫌なことがあってもクヨクヨ悩むことがなくなる。
メンタルが健康になるのだ。
セロトニン神経が弱ると、些細なことが気になってしまい受け流しができなくなる。
嫌なことやストレスを受け流すことができないと、いつまでもクヨクヨ悩んでしまう。
これはうつ病の一歩手前と言える。
ストレスを直で受け止めてしまい、更にセロトニン神経は弱体化するという負の連鎖に陥る。
そうならないためにも、朝型の習慣を身につけるべきだ。
セロトニン神経の弱体化によって、前頭前野の機能が低下することも知られている。
前頭前野は他人の感情を読むための器官だ。
空気を読んだり、相手の言葉以外の仕草や表情から考えていることを読むための力、共感脳とも呼ばれる。
人間らしいコミュニケーションをするための必須機能だ。
セロトニン神経の活性化によりワーキングメモリも鍛えられる。