逃げる力、読んでみた

逃げる力、百田尚樹、PHP新書、2018年3月発行。

概要

逃げる力とは何か。

徳川家康が三方ヶ原の戦いで武田信玄から逃げて籠城して生き延びた。

1945年は終戦の年だ。300万人が死んだと言われるが、大半は戦争の終盤で死んでいる。日本がもし1944年の秋頃に白旗を振っていたら、200万人が助かったと予想される。

エベレストに挑戦した野口さんは1回目、2回目の撤退を経て、3度目で登頂できた。

2回目の登山ではもう少しで頂上だったが、猛吹雪のために逃げる選択をした。逃げる選択をしなかったスペイン隊の隊員は、指が凍結し切り落とす羽目になったと言う。

このように、逃げる力が無ければ、結果的に損をするケースが多い。

日本人はネバーギブアップの精神が好きで戦うことを美徳としているが、逃げるのも大切である。

「戦う or 逃げる」の判断は神経伝達物質アドレナリンによって行われる。

現代の日本人はアドレナリンによって逃げる判断ができないケースが多い。

例えば、電通の過労死問題のTさん。

彼女の1日の睡眠時間は2時間で、週の労働時間は80時間だったらしい。

疲労が溜まりうつ病になり最後は身を投げ出してしまった。

1度レールを外れると何もかもがお終いと考える日本人は多い。

例えば、昔の大蔵省などは事務次官になれずに自殺した人が多く、自殺の大蔵と呼ばれていた。

レールを外れることは問題でも何でもない。

仕事などいくらでも替えが効くので、ブラック企業であったらすぐに逃げた方が良い。

幸せの絶対的基準を持つことが大事である。

替えの効かないのは自分の健康や家庭であって、仕事はそのための手段と考えるべき。

人間の本当の喜びは大切にする家族を見つけること。

感想

百田さんの本は読みやすい。

永遠のゼロも面白かったし、この本も買って正解だった。

日本では逃げると言うとマイナスなイメージがあるが、逃げることで得るメリットもたくさんある。

そもそも日本人は真面目すぎるので、もっと逃げた方が良い。

仕事なんて自分が逃げても他の人が代わりにやるし、何なら辞めても大きな問題はない。

仕事はたかが仕事であって、生活するための手段であることを忘れてはいけない。

私自身、会社の出たくない会議を休んだことがあり負い目に思っていたが、この本を読んだ後気が楽になった。

幸せの絶対的基準を明確にすれば、仕事を1日休むことはどうってことない。

ABOUTこの記事をかいた人

のっくん

個人アプリ開発者。Python、Swift、Unityのことを発信します。月間2.5万PVブログ運営。 Twitter:@yamagablog