年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?: お金と幸せの話 (日本語) 単行本 – 2020/4/28
概要
- 人はお金や地位よりも、安心や健康などに幸せを感じる生き物だ。
- 高級マンション、高級車を手に入れたところで、幸せは長持ちしない。
- タワマンの低層を買ったところで、それよりも上に住んでいる人を羨ましがり、劣等感を感じる。
- マイホームを買った人の幸福度を測ったところ、幸福度は変わらないという研究結果がある。
- 幸福学では、利他の心、つまり、「人の役に立ちたい」「人の喜ぶ顔が見たい」人は幸福度が高いと言われている。
- 沖縄県は平均年収が1番低いが幸福度が1番高い。なんくるないさ精神(なんとかなるさ!という楽観的な考え方)が人々を幸福にしている。
- このごとをポジティブに捉える人ほど幸福を感じやすい。
- 1万時間の法則とは、なんでも1万時間やればその分野のエキスパートになれる法則。6年間やればエキスパートになれる。
- 年収1000万円でも文句を言っている人は不幸。年収400万円でも感謝をしている人は幸福。
- 独身の人よりも結婚している人の方が幸福度が高い。
- 北欧諸国(ノルウェー、フィンランド、スウェーデン)では幸福度が高い。社会保障が手厚いことが理由だと考えられる。
- 0円の幸せ。公園を散歩するだけで得られる幸福感。
感想
年収が増えれば幸せになれるのか?
答えはNoである。
ある一定のラインを超えると幸福度は年収とは関係がなくなる。
では人が幸福になるにはどうすれば良いのか。
利他の心、楽観的な考え方、人と比較しないこと、ができているかどうかである。
本書を読んで、なぜ金持ちが寄付をしているのかが理解できた気がする。
利他の心を持って誰かの役に立つために寄付をすることで、自らが幸せになっているのだ。
現代ではお金を追い求める拝金主義のような考え方の人が多い。
しかし、幸せになるにはお金を追い求めるのではなく、利他の心を持って生活することが大事なのである。