「上級国民/下級国民 やっぱり本当だった。みんな薄々気づいている「言ってはいけない」分断の正体」橘璋 著、
を読んでみました。
87才の老人が池袋で親子二人を跳ねて殺してしまった事件。
老人は逮捕されずに、マスコミは「さん」付けで報道しました。
その二日後に起きた神戸の市営バス運転手が二人を轢き殺してしまった事件。
この運転手は現行犯逮捕されました。
老人は高級官僚をしていたので上級国民、市営バス運転手は下級国民であったために、このような差が発生したと言われています。
目次
会社を憎む日本人
平成の間に日本のGDPは2位から26位まで下がった。
生産性が低いのに、会社を憎んでおり、労働時間は長い。
雇用破壊
平成では男性の非正規社員は3倍以上に増えた。
これは団塊世代、中高年の雇用を守ることで、若い世代の雇用を奪ったのが原因。
教育は格差拡大装置
人は生まれながらにして、貴賎・貧富の別なし。
ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なるも者は貧人となり下人となるなり。
男と女の性戦略
男は乱交、女は支援をくれる男と長い間付き合う(選り好みする)。
性戦略が男と女で違うため、お互いの利害が対立する。
乱交で有名なチンギス・ハン、モンゴルの1/4はチンギス・ハンの直系の子孫。
事実上の一夫多妻
50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合は男性23.4%に対して、女性14.1%とかなりの差がある。(2015年)
男女の数が同数だとすると、1部の男性が複数の女性と結婚している。
モテと非モテの分裂
男性のアッパークラスを構成する「モテ」は、社会的・経済的な成功者であると同時に、女性にもモテることで、生涯の間に複数の女性と恋愛し複数回の結婚をする。
アンダークラスを構成する「非モテ」は金も権力もない持たざる者で、女性から関心を持たれない。
年収の低い男は結婚できない
年収200万円以下では4割、年収300万以下では3割が生涯未婚だが、年収600万円以上で約9割が一度は結婚している。
感想
まとめます。
- 日本ではGDPが26位に後退し、男性の非正規社員は3倍増えた。従業員は会社を憎みながらも労働時間は長い。
- 教育格差や正規、非正規の格差、賃金格差がある中で、アッパークラス、アンダークラスが構成されるようになった。
- アッパークラスは、お金を持ち複数の女性と恋愛するモテる上級国民である。
- アンダークラスは、お金を持たず恋愛もできない下級国民である。
上級国民=モテる人で、モテる人はお金持ちである。
お金持ちは何度も恋愛し結婚するので一夫多妻制になっている。
なかなか認識する機会はないけれど、そういう世の中になっているのかもしれません。
お金持ちで結婚しない人も増えているので一概には言えないと思いますが、見えないところで一刀両断されてるのかもなぁ。