デルの革命

DELLといえば、デスクトップ、ノートPCのイメージがある。私も過去にDELLのデスクトップPCを使っていた。この本を読んでDELLは人の名前であることを初めて知った。

さて、DELLのダイレクト戦略とは何だろうか。ダイレクト戦略の2つの柱は、直接販売注文生産である。

直接販売とは、小売店や物流を介さずにお客様に直接販売する事である。電話やファックス、インターネットを使って、お客様の声をダイレクトに聞き要望に沿ったパソコンを販売する。お客様と直接接する事で、お客様のニーズ(=上質な情報)を得ることができる。

注文生産とは、お客様の注文を受けてからパソコンを生産する方法である。受注を受けてから部品をサプライヤーに発注し、最終組み立てを行う事で在庫ゼロを実現できる。パソコンの部品は陳腐化が早いため在庫管理は企業の負担になるが、注文生産により在庫コストを減らしたのがDELLの戦略である。

ちなみに、ソニーのリチウムイオン電池が本文中に出てきたのが印象的であった。

一九九三年当時、大抵のノートパソコンのバッテリーの寿命は1〜2時間しか持たなかった。ソニーのエンジニアが見せてくれたグラフによれば、リチウムイオン・バッテリーはその二倍の持続性能を持っていた。(98P)

リチウムイオン電池を搭載したDELLのラティチュードXPは、1994年8月に販売。記者がノートPCを持ってニューヨークの空港から飛行機に搭乗。5時間半後ロサンゼルスの空港に着陸。DELLのラティチュードXPはバッテリーの持続記録を更新したと言う。

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