「知識を操る超読書術」、DaiGo、読んでみました。
[toc]読書の仕方
読書をする上で大事なのが、以下の3つのサイクル。
- 本を読む準備をする
- 本の読み方を知る
- 内容をアウトプットする
本を読む準備
メンタルマップ
自分が本を通じて、学びたい、実現したいことを栞に3つ書く。
栞にメンタルマップを記載することで、集中力が持続する。
キュリオシティ・ギャップ
自分の知っている知識と本に書かれている内容を目次から予測する。
自分の知っている知識をノートの左に書き出し、本の目次を見て自分の知らない言葉を右に書き出す。
自分の知識と本に書いてある内容のギャップを明確にすることで好奇心が刺激され、本を読んだ時の定着度がアップする。
セルフテスト
自分の現在地、つまり本を読む上で挫折してしまった原因を把握し対策をとること。
例えば、難易度の高い本を選んでしまった、自分のボキャブラリーが足りていなかった、などの課題を導くことで、対策をとることが可能になる。
入門書から始める、ボキャブラリーを増やす努力をする、のように対策を行うことで無敗の読書力を手に入れる。
本の読み方
予測読み
本のタイトル、カバー、目次を見て、本に書かれていることはこういうことでは?と予想を立てる。
予想を立てることで、自分の知りたい部分が明確になり、興味のある部分だけ読める。
これはスキミング(拾い読み)と同じ方法。
つなげ読み
過去に読んだ本と繋げる(text-to-text)、自分の体験と繋げる(text-to-self)、ニュースなどの実世界の出来事につなげる(text-to-world)。
物事と関連づけることで知識の定着が進む。
視覚化読み
マインドマップにして知識を形づけることで、いつでも引き出せる状態に整理する。
要するに読み
章ごとに、この章で言いたいことはこういうことだ。と要約を自分の言葉で作る。
自分の言葉で表現することで記憶が定着する。
質問読み
この本の提案していることは?、この本で学びたいことは?と自分に質問しながら読むことで理解が進む。
知識をものにするハジェテペ大学の質問リストに答える形で本を読む。
アウトプットの方法
本を教えるつもりで読むだけで定着率が28%も増加する。
読んでいて、これはいいなと思ったものを実践して習慣化する。
テクニカルターム(専門用語)を使って、相手の興味をそそり、分かりやすい例え話をする。
本のレビュー
書店に立ち寄った時に、ランキングにこの本があったので手にとって読んでみました。最近はアウトプットという言葉が流行っておりアウトプットの仕方を意識して本を読むことが多かった私。この本では逆に「本を読む前の準備」の大切さが書かれています。
本を読む準備とは何でしょうか。それは自分がなぜ読書をしたいのかをクリアにすること。自分がこの本から吸収したいと思う知識を3つ書き出しましょう(マインドマップ)。本を読む上での道標となり、必要な情報を得るために役立ちます。目標が定まったらその章を開いて必要な情報をスキニング(拾い読み)しましょう。
本を読む前に自分の好奇心を刺激すること。自分の知っていることと、本から得られそうな知識を書き出す。こうすることで、本を読む前の準備運動をして自分の好奇心を刺激できるのです。
本の読み方にも工夫があります。なるほど!と思ったのが、予測読み。目次から得られそうな知識を予測する。予測したことと本の内容が違えば違うほど自分の理解は進みます。この本の表紙はこう書いてあるから、この章で言いたいことは〜〜ということかな?と仮説を立てることで、本への理解がグッと高まるのです。
要するに読み、も実践してみたいですね。この章では何が言いたいのか?を自分の言葉で要約することで、必要な情報とそうでない情報を整理できます。自分にとって必要な情報だけ入手する手助けになります。また、文章はそのままメモしても脳にインプットされません。気になった文章を、自分の言葉でまとめる、自分の過去の体験と紐づける(Text-to-real)、感情や感想を入れることで理解が深まります。
この中で手軽に実践できそうなのが、自分の習得したい知識を明確にすること(マインドマップの作成)。それができたら必要な章を開いて情報を取得する(スキニング)。そして読む時には、予め内容を予想して仮説を立て(予測読み)、内容を自分の体験や感想と合わせて要約する(つなげ読み&要するに読み)。要約はブログなどでアウトプットするのがベターでしょう。
本を1日20冊も読む著者の読書術。知識を操る、というタイトルには、知識を理解するだけでなく実践して習慣化するという意味まで含まれているような気がします。この本の最初には著者の人生を変えた一冊「脳を変えるには運動しかない!最新科学で分かった脳細胞を増やし方」が紹介されています。ぜひ読んで見たいなぁ。