「黄金のアウトプット術」読んでみた

インプットした情報をお金に変える 黄金のアウトプット術、成毛眞、ポプラ新書、2018年4月発行。

・概要

料理を食べて胃袋を満足させるだけの人、料理を食べて自ら料理を作り出そうとする人。この二人の差はとても大きい。料理を作り出そうとする人は、目の前に提供された料理の材料、調理方法など様々なことを学ぶ。料理というアウトプットをすることで他人から評価される機会を得て料理が上達しビジネスチャンスを得る。

ブログで文章を書き続けていると、自分の表現力の無さに気づく。それは読んだ本の内容を聞かれた時にしどろもどろになってしまい、答えられない感覚と似ている。英語で会話を求めらた時に話せないのと似ている。スノボで斜面を滑ろうとした時に、うまく滑れずに尻餅をついてしまう感覚と似ている。筋トレを久しぶりにして次の日に全身筋肉痛になってしまう感覚と似ている。

0.1と0には大きい違いがある。下手でも良いのでアウトプットを継続している0.1の人は、0の人よりも遠くへ行ける。下手なら下手なりに改善を繰り返すことで成長できる。スノボで1度も転ばない人は全く上達しないのと同じだ。逆に転べば転ぶほど人は上達する。

著者はHonzというサイトを運営している。Honzでは書評を書くライターをスカウト。彼らに書評を書かせ本を紹介して売ることで収益を得ている。ライターの質を下げないためにも、採用前に彼らの書いた文章をチェックしてから採用する。一本ズリの形だ。

賢いと思わせようとして書く文章と賢い人が書く文章は違う。アウフヘーベンという言葉が出てきたら、賢いと思わせようとして書いたと思って良い。賢い人は難解な言葉遣いをしない。短く、相手に伝わるように書く。

・感想

アウトプットの達人が書いた本なので、文章は読み易い。

アウトプットに関連する本は5冊以上は読んだ。アウトプット大全がその例だ(それ以外はタイトルを覚えていない。)

誰もがアウトプット、アウトプット連呼し、世の中は空前のアウトプットブームだ。

アウトプットの効用に誰もが気付き始めているが、行動に移す人は少ない。

100人いたら行動に移すのは2、3人ではないだろうか。

自分が感じたことを心象として外に吐き出す力、アウトプット力。

私はこの力を高めて行きたいと思う。

自分が感じたことや経験したことを周りに伝える力はこれからの時代、武器になると思うしAIでは代替できない能力だ。

この本を読んで自分が思っていることが正しいと再確認することができた。

ブックオフで300円で売られていたが内容はそれ以上の価値があると思うし、この人の書いた本であれば別のものも読んでみようと思った。

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個人アプリ開発者。Python、Swift、Unityのことを発信します。月間2.5万PVブログ運営。 Twitter:@yamagablog