最近Suicaの便利さに驚愕している。AppleWatchにモバイルSuicaを入れてお買い物をしたり改札を通り抜けているのだ。Suicaで買い物できるお店はとても多い。ドトール、ブックオフ、松屋で使えるし、JRや地下鉄の駅の中にあるお店でも使える。
駅ナカ(駅の中)だけでなく、街ナカ(街の中)でもSuicaが使えるお店が増えているのだ。もはやSuicaは駅の中だけでなく、街の中でも使える。Suica経済圏がすごいスピードで広がっているのを実感している。
SuicaはJR東日本が2001年にリリースした日本初のICカード。開発したのはSonyだ。Felicaと言う日本でしか使われていないガラパゴス規格を使っており、グローバルスタンダードつまり国際標準規格では無かった。Felicaとは別にNFC(TypeA/B)と言う規格がありこちらは国際標準規格を取得していた。
AndroidにはNFCが搭載された。国際ブランドであるVISAやMasterはNFCを後押ししていたし、日本政府も2020年の東京オリンピックまでにNFCを流行らせようとしていた。
そんな中、Appleがガラパゴス仕様であるFelicaをiPhone7に採用した。2016年のiPhone7発表会のメイントピックはなんとFelica(モバイルSuica)だったのだ。
JR東日本が求めたFelicaの仕様では、ICカードが改札にタッチされてから0.2秒で処理することが求められていたらしい。これを実現するためには通信速度200キロビットが求められ、これはNFCの2倍の速度に該当すると言う。どうりで速いわけだ。セキュリティも万全で毎回違う暗号鍵で暗号化をしている。
Apple PayでモバイルSuicaを登録すると物理ICカードは使えなくなる。iPhoneに吸い取られるのだ。クローン防止の役割を果たすらしい。使えなくなったICカードと引き換えに500円がチャージされる。そう言えば、AppleWatchに登録したらiPhoneでモバイルSuicaが使えなくなった。
アメリカではJR東海の技術支援の下、新幹線やリニアの開発が進められているらしい。アメリカにJRの駅が出来たら本当にSuicaが世界で使われる日が来るのかもしれない。