日本の歴史をよみなおす(全)

日本の歴史をよみなおす、網野善彦、ちくま学芸文庫、2005年7月発行。

・概要

女性は平仮名を14世紀まで使用した。男性は平安〜江戸時代まで漢字を使用した。

朝鮮半島から漢字が入ってきて万葉仮名をつくり始め、日本の文字が出来上がってくる。文字が普及したのは律令国家(701年〜10世紀後半)の存在が大きい。律令国家では全ての行政を文字で管理した(文書主義)。役人になりたい人は自発的に文字を学習するようになった。

宗教は鎌倉時代に生まれ、南北朝・室町時代で強い影響力を持っていた。庶民に宗教を布教するために、平仮名やカタカナが使われていた。

13世紀後半から14世紀にかけて貨幣が流通し始める。拝金主義の元、埋蔵量がピークになるのもこの時期で、貨幣の価値が高くなったと考えられる。

金融の起源は出挙(すいこ)である。初穂は神に捧げられ、次の年初穂は農民に貸し出される。収穫期がくると農民は利息の稲をつけて蔵に戻す。中世(鎌倉幕府の成立から室町幕府の滅亡まで)になると神に捧げる初穂は上分(じょうぶん)と呼ばれるようになる。人間の力を超えた神仏に捧げられたものを人間の世界で使う場合には、利息をつけて返すことで金融が行われていた。

中世では、金融や商業は神仏の世界と関わることで可能になっていたので俗人では出来なかった。よって、商人や金融業者は、神仏の直属民として存在していた。神の直属人が神人(じにん、じんにん)、仏の直属民は寄人(よりうど)、天皇の直属民は供御人(くごにん)と呼ばれていた。

・感想

読もうと努力はしたが内容が難しく途中でやめてしまった。

本は400ページありかなり分厚く内容が難しい。

昔の言葉が多用されているが私にはそれが何の事か分からなかった。

歴史に詳しい人におすすめの書籍。

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