「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」、水野敬也、読んでみました。
Kindle Unlimitedの無料期間中に読んでみました。
・概要
- 天才のアインシュタインの言葉、「私は天才じゃない。ただ、人より長く1つのことと付き合っていただけだ」
- 手塚治虫は、ぎりぎりで書き上げたブラックジャックの現行が面白いかどうかをスタッフに聞いて回って、たった一人が面白くないって言ったのをきっかけに全部直したことがある。
- 相手のことを考えてホメられる人はお金持ちになれる
- 自分が困っているときに人を助ける。
- 一つの夢に破れて、他の分野で夢をかなえた例はとても多い。
- 自分の知らない場所は、思いもよらない色んな経験をさせてくれる。憧れる場所に飛び込んで、たくさん経験して成長した人間が、自分にとって1番向いていることを見つけたとき、最高の状態を生み出す。
・感想
売れない芸人、勤太郎の家に住む貧乏神、金無幸子とガネーシャの話。
幸子はお金がない人を、幸せにする貧乏神。
幸子はお金持ちになる人がする行動を見ると具合が悪くなってしまいます。
例えば、自分が困っているときに人を助ける、相手のことをホメる、などの行動は幸子を苦しめます。
最終的に、謹太郎が芸人の後輩である松田の命を助ける行動をとったことで、幸子は謹太郎の元からいなくなります。
その時に、「お金で買える喜びはすべて他人が作ったもの。人は自らの手で喜びを作り出すことができます。お金がなくても、人は幸せになることができるんです」と言い残しました。
自らの手で作り出す。絵をかいたり文章を書いたりするのは、自分の手で生み出せます。
クリエイターになることでお金がなくても自分の幸せを生み出すことができる、と幸子は言いたかったのではないでしょうか。
海外旅行や高級外食は他人が作ったものを買って得られるモノ。
自分がこういったモノを消費しなくても、自分の手で作ったモノで幸せになれるって無敵な考え方じゃないですかね。
エアコンがない中で謹太郎が作ったベンツのマークがついた扇風機。
幸子はこの扇風機が大好きです。
謹太郎は最終的に松田の命を助けたことで、彼から構成作家として指名されるようになり成功の道を歩みます。
しかし、謹太郎は構成作家として売れる前でも十分幸せだったのです。
この本で筆者が伝えたかったのは、お金を使わなくても幸せは自らの手で生み出すことができること。
大切なことを教えてくれたこの本に感謝です。