効率が10倍アップする新・知的生産術、読んでみた

情報が現代の通貨である。情報を発信すればするほど情報が集まってくる。情報を持っている人は情報を持っていない人から搾取する仕組みを、情報主義と読んでいる。資本主義では資産を溜めて雇用者を雇うことで格差は広がっていくが、同様に情報主義でも情報を持つものが情報を持っていない人から搾取する。

情報は通貨と考えると面白い。確かに、本、ブログに情報をアウトプットすることで、お金が降ってくる。本を出せば印税が入ってくるし、ブログを書けばアフィリエイトやアドセンスでお金が降ってくる。そして、情報をアウトプットすることで、更なる情報がその人の元に集まってくるので、情報をアウトプットした人はより豊かになる。

資本主義経済も同様に、お金を持っている人ほど豊かになっていく傾向がある。第二次世界大戦後の冷戦では、アメリカ、イギリスなどの資本主義国家が、ソ連や中国などの社会主義国家と争った。社会主義国家を脅威と考えたアメリカは統治下の日本を防波堤にするべく、日本の経済成長を後押しした。日本ではアメリカの影響もあり資本主義の考え方が根付いている。しかし、今後は情報主義に基づき、情報を持つものが豊かになっていく社会になっていくのかもしれない。

それでは良質な情報を手に入れるためにはどうすれば良いのだろうか。その鍵はフレームワーク力にある。フレームワーク力とは、大量の情報から共通点、相違点を見つけ出し、自分の言葉で理解しフレームワークにまとめる力だ。例えば、著者はダイエットの本を10冊読んで共通項を整理しフレームワーク化し実践して5kg痩せた。

大量の情報から1%の本質を掴む技術がフレームワーク力だ。情報を削ぎ落として重要なメッセージを切り出す簡素化、メッセージの中で必要な時に深掘りできるようにする階層化も大事である。簡素化、階層化、フレームワーク化する時に意識するのが、ピラミッドストラクチャーとMECE(ミッシー)と呼ばれる方法である。ピラミッドストラクチャーを意識して階層化し、ミッシーを使って抜け漏れなく整理すると良い。

アウトプットにはブログを活用すると良い。自分が学んだことを簡素化、階層化、フレームワーク化してブログに記載する。例えば、本を読んで学んだことを書いてみる。ブログに書くことは武者修行であり、アウトプットの練習になる。ブログを読んだ人が評価してくれれば、RSSなどのお気に入りに登録され毎回読みに来てくれる。

知的生産を支える生活習慣も大事である。お酒、タバコをやめる。スキマ時間を有効活用し本を読む。1日1万歩歩き週二回ジムに通って体力をつける。最低6時間は眠りストレスを軽減させて精神を安定させる。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。日頃の小さな気づきをメモに残す。これらの基本的な習慣が土台となって、良質な知的生産を支えてくれる。