子育ては大変だと感じる今日この頃

2020年3月4日。

息子が生まれてもう直ぐ1ヶ月。

子育ては大変だと聞いていたが、その通りだった。昼間よく泣いている。泣いている原因は、おむつの交換、ミルク、抱っこのどれか。父親の私でもミルクとおむつの交換はできる。事前に練習していたし、結構慣れてきた。1番困るのは抱っこだ。私が抱っこしてもなぜか泣き止まない。どうすりゃいいんだ。なぜかニキビが増えて、熱が出た。コロナウイルスに感染してなくてよかった。

泣くのは昼間だけでなく、夜中も泣いている。ミルクを求めて3時間おきに泣いている。最初は私も同じ部屋で寝ていたが、耐えきれないので別の部屋で寝るようになった。今でも息子と一緒に寝ているうちの奥さんは大変だと思う。

人は本来、自分の時間を生きている。寝たり、趣味(英会話やジム、テレビ、読書など)に没頭したりして、過ごしている。日中は仕事をしているのだから、それ以外の自由時間でストレスを解消している。子供が生まれるとその自由時間が少なからず奪われる。

会社の先輩で社会人ドクターとして大学院に入学したが、子供が生まれたため大学院を退学した先輩を思い出した。(博士卒の肩書きは努力の対価に見合わないものだと思っている。最短でも3年間という時間が奪われ論文などのストレスがたまるのに、得られるメリットがほとんどない。)何れにせよ社会人ドクターをしながら子育てするのは不可能だと思う。今ならその先輩の気持ちが分かる。

生きていると、入学、就職、結婚、出産、子育て、などのライフイベントが訪れる。ライフイベントによって環境が変化するのは人にとってストレスになるが、このライフイベントは誰でも経験するものとそうでないものに別れる。誰でも経験するのは、入学と就職。小学校、中学校、高校は誰もが入学をする。そしてその中の大多数は就職する。一方で、結婚、出産(配偶者の出産)、子育ての3つは誰もが経験するわけではない。少子高齢化が叫ばれている今、結婚せず一生独身の人の割合は年々増えている。

結婚をしない人が増えている背景には、「お金」が関係していると思う。良い学校や企業への就職は自分にとってリターンがある。良い企業に就職すれば、給料がもらえる。良い学校に入学すれば、就活で有利になる。だから人は積極的に勉強や就活をする。

一方で、結婚や出産は自分へのリターンが見えず、大きな出費が重なる。結婚するために、300万ほどの費用を式場に支払い、50万の指輪を購入し、100万かけてハネムーンに行く。出産には50万の入院費用が必要になる。子育てには、保育園や小学校に行かせるために毎月の固定費が必要になる。結婚して子供を育てるのは多大な出費を必要とする。

GDPの減少、非正規社員の増加、少子高齢化の問題。これらの問題は密接に関係し合っており、切り離せる問題ではない。国がもし少子高齢化問題に真剣に取り組むのであれば、ライフイベント2のための政策を打ち出さないといけない。例えば、結婚式費用の全額負担、出産費用の全額負担、保育園無料化、などだ。そうでなければ、給与が低い非正規社員が、子供を育てるなんて無理な話だ。ただでさえ大変な子育てなのに膨大な出費まで重なったら踏んだり蹴ったりになってしまう。泣きっ面にハチもいいところだ。

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