「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」読んでみた

「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」、岩井俊憲著、読んでみました。

原因論と目的論

主人公は会社でエリアマネージャを務める前島。

前島はケーキ屋の従業員にできない理由を攻めて怒鳴ってばかりいました。(勇気くじき)

ある日、ケーキ屋の従業員の抗議により前島は辞任を求められます。

困った前島の元にアドラーが舞い降りてきてアドバイスを始めます。

「なぜできていないのか?」「どうしてやっていないのか?」という過去に起因する出来事を叱責するやり方ではなく、未来志向による勇気づけをするようにアドラーは前島にアドバイスをします。

原因論は、過去に振り返って原因を求める過去思考です。

例えば、不登校になった子供がなぜそうなってしまったのか模索すること。

母乳で育たなかったのが原因と犯人探しをすることが過去思考です。

しかし、過去思考をしたところで問題は解決しません。

それよりも未来志向で建設的な考え方をする目的論をアドラーは推奨しています。

人間の行動にはその人の意思を伴う目的がある、と彼は話しています。

未来志向には、その人の意思や主体性を尊重した勇気づけ効果があります。

ケーキ店の従業員の意思や主体性を尊重し勇気づけをすることで、彼女の周りの人間関係は良くなっていきました。

怒りは二次感情

前島は年上の木場店長と犬猿の仲で、前島の言うことを聞いてくれません。

前島はスタッフが作成したPOP(ケーキの名前や説明が書かれたもの)を木場店長に設置してもらうようにお願いします。

木場はこのお店には合わないと怒って拒否しPOPをゴミ箱に捨てます。

前島はそれをみて怒鳴ってしまいました。

このやり取りの中をみたアドラーは怒りが発生した1次感情を探すよう前島に促します。

前島の怒りの1次感情は「悲しみ」でした。

お店を大切に思っているはずの木場がPOPを捨てたことにより悲しいという感情が発生したのです。

それに対して、木場の怒りの原因は「落胆」でした。

エリアマネージャが高年齢の客層を把握せずに、細かい英字のPOPを提案してきたことに対する落胆です。

お互いの1次感情をさらけ出すことで二人の仲は改善していきました。

感想

アドラー心理学の中身は難しいものですが、マンガで解説してある本書を読むとスンナリ理解できます。

ケーキ会社の主人公前島の壊れた人間関係を次々と改善していくアドラーの助言は見事です。