満足度:★★★★(88点)
100歳まで生きるにはどうすれば良いのか。
この本を要約すると以下の通りだ。
- 動物由来の食べ物ではなく植物製品を食べること
- 適度に運動すること
- 人を愛すること
- 老人を敬い、人間関係を大切にすること
野菜、果物、全粒穀物を中心とした食事
野菜や果物、全粒穀物を中心とした食事をすることで長生きできる。
現代人は食事が欧米化し、砂糖がたくさん入ったケーキやドーナツ、ハンバーガーや
フライドチキンなどを食べている。
東京ではマックやKFC、ミスドがどの駅に行ってもある。
その結果、肥満や病気になる人が増えているのだ。
そういえば、私も肥満だったが食事を制限することで-12kgと大幅なダイエットに成功した。
私が気をつけたのは、砂糖と油。
チョコレートやアイスといった砂糖がたっぷり含まれた甘いものを遮断し、さらにラーメンや
チャーハン、カツカレーといった油が多い食事をやめた。
その代わりに野菜や果物を多く食べるようにしたら痩せた。
体が軽くなったことで前よりもジョギングの距離は増えたし、1日を通じて疲れづらくなった。
早起きの習慣も身についたことで、自律神経も安定した。
アイスクリームで有名なバスキン・ロビンズ(サーティーワンアイス)の創業者は、バート・バスキンは
51歳の若さで心臓発作で死んだ。アーブ・ロビンズも糖尿病と高血圧を患っている。
この本の著者であるジョン・ロビンズは、アイスクリームが原因ではないかと考えた。
アイスクリームには大量の糖分と飽和脂肪を含んでいるため、食べれば食べるほど
糖尿病や肥満になりやすいのだ。
経済格差と寿命
日本は平均寿命が長く富が配分されている国である。
日本では会社の社長が新卒社員の10倍程度の給料しかもらっていない。
財力や富の分散はいつから始まったのだろうか。
日本は第二次世界大戦後に、ダグラス・マッカーサーの手によって平等で健康な国になったと
言われている。
- 非武装化
- 民主化(憲法制定、議会制民主主義)
- 財閥解体
- 農地改革
財閥解体によって富は分散し、農地改革によって土地は地主から小作人の手に渡った。
こうした経済成長を遂げて世界で2番目の経済大国になった日本は、主要国の中でも
もっとも長生きの国として知られるようになったのである。
愛情がもたらす影響
既婚者は、未婚、離婚、配偶者と死別した人よりも、死亡率が低い。
人の余命を計算するのに個人の結婚歴が良い指標になると生命保険会社は認めている。
スウェーデンで17000人を対象に検診と追跡調査が行われた時、調査開始時に社会から孤立した寂しい人は、6年の間に早死にする危険性が4倍近いことがわかった。
つまり、社会から孤立していて愛情を感じていない人は早死にする可能性が高いということになる。
さらに、興味深いのは以下の文章だ。
とりわけ驚いたのは、社会と親密な関係を持ち、喫煙や肥満、運動不足といった不健康な生活様式を通している人が、社会との結びつきは気薄だが健康的な生活習慣を持っている人よりも長く生きたことだ。
つまり、食事や運動に気をつけていても、社会から孤立してしまっていると寿命は短くなる、という事。
そういえば、配偶者を亡くすと、健康だった男性ほど死亡率が高くなるという。
人との繋がりが寿命を延ばす要素になっているのは真実だろう。
この本から活かすこと
野菜、果物、全粒穀物中心の生活をしようと思った。
ところで全粒穀物って何だ?
本書ではエクアドル南部にあるビルカバンバの住民の食事を紹介している。
炭水化物は、トウモロコシやキノア、大麦、小麦などの精製されていない穀物やジャガイモ、サツマイモ、ユッカなどの根菜からとる。(P52)
大麦、小麦はどうやって食べるのだろう。
アンデス山脈で栽培されている穀物キノアがカルディーに売っていたので買ってきてサラダにかけて食べることにした。