すぐに感情的になる人

世の中にはすぐにキレる人がいる。なぜこういう人がいるのか、何が原因でそうなってしまうのか、興味があってこの本を手に取ってみました。

感情のコントールをするための忍耐力は幼少期に育つ。子供が親を信頼し安心して過ごすことができれば、子供は忍耐力が身に付く。そのためには自分の欲求が満たされず泣き喚く子供に対して、親があやして安心させてあげる。時にはすぐに手に入らないものがあり待たなければいけないことを教えてあげる必要がある。

感情がコントロールできない子供が育つ親の3つのタイプを紹介しょう。

  1. 爆発型
  2. 強圧型
  3. 許容型

爆発型は親自身がしばしば怒りを爆発する。このような環境で育った子供は同様に感情のコントロールができなくなる。親の真似や模倣は、精神分析で同一化と呼ばれる。男の子は父親に同一化しやすく、女の子は母親に同一化しやすい。例えば、酒を飲んで暴力を振るっている父親を見て育った男の子は、親を真似し学校でイジメをしたり暴力を振るう。「あんたなんて産むんじゃなかった」と言われながら育った娘は、自分が親になった時には、同じことを子供に向かって叫ぶ。

強圧型の親は、怒ることを禁止し常に良い子であることを子供に強圧する。子供は怒りを溜め込み不満を口にできない。このような子供は大人になってから親に対して怒りまくる。東大に合格できずに引きこもりになった30代の男性は、こうなったのはお前のせいだ、と親に対して怒りまくっているらしい。

許容型の親は、飴と鞭の教育ができずに飴だけ与え、感情がコントロールできないお坊ちゃんを育ててしまう。病院の院長の息子は甘やかされて育った結果、看護師や患者に怒鳴るようになってしまった。

何か問題があると親の顔が見てみたいと言ったものだが、子供が感情のコントロールができるようになるには、結局親の教育が大事なのだ。親が自ら怒りを抑制できなかったり、子供の感情を強圧したり、子供が何をしても許されるような教育をしていると、子供は大人になってからも感情のコントロールが出来なくなる。

怒りが悪者のように書いてきたが、怒りを感じることは悪いことではない。大事なのは、怒りを抑え込むことではなく、怒っていることを認識し、自分が幸福になる第一歩を踏み出すことである。幸福は最大の復讐、と言う言葉があるように自分が幸福になることをまず考えるのだ。

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