サラリーマン生活も悪くない

サラリーマンとして働いて6年。今までいろんな人を見てきた。職場でお酒を飲んでいる先輩。部署の飲み会に参加してくださいとお願いする上司に向かって、「残業代は出ますか?」と聞く先輩。毎日のように自席でうたた寝をしている先輩。こういう人たちを見ていて思うのは、サラリーマンは適当で良いということ。大学を卒業して会社に入る新入社員の時点では意気込んでいたが、入ってみると適当で良いことが分かった。1日中ネットサーフィンをしてても良いし全く編集しないエクセルを開いたままボーッとしていても良い。案外そういう人は多い。

サラリーマンと聞くとノルマに追われ必死に働いているイメージだがそんなことはない。手を抜くときは抜くし、むしろ手を抜いている時間の方が多いのではないかと思う。それでも給料は発生する。前日飲みすぎて二日酔いになっても会社に行って座っていれば給料は発生する。サラリーマンの良いところは座ってPCを眺めていればそれで給料がもらえるところだ。

フリーランスだとそうはいかない。常に働いて売り上げを立てなければいけないので思考停止している暇はない。工場なら常に立ちっぱなしだし、飲食店のバイトなら常にオーダーを聞いて回らなければならない。コンビニなら立ちっぱなしだ。常に体を動かし続けるのは歳をとれば辛くなってくる。長く続かない仕事だと思う。座って仕事ができるサラリーマンであれば、会社が潰れなければ60歳くらいまで働ける人も多い。

大学を卒業して会社に入ったのは20代前半。そのときは夢ややりたいことがたくさんあったし、会社を変えて行けると思っていた。でもいろんなことを失敗していくうちに自分自身ができることはすごく限られていて、小さな存在なのだと思い知らされた。自分は会社のごく小さな1部だし、自分がいなくなっても全く問題なく会社は回っていく。企業の規模が大きくなればなるほど自分は小さな歯車なのだ。

小さな歯車だって良いじゃないか。最近はそう思うようになってきた。歯車というどこの会社でも必要な部品なだけにどこの会社に行っても使える。自分一人の責任は極めて少なく、1日、2日休んだところで大きな支障は起きない。歯車だからこそ常に必死で働く必要もなく、時にはネットサーフィンで時間を潰すこともある。好きな時に会社を休んで良いし、仕事も頑張りすぎない。これが実現できるのはサラリーマンの特権と言って良い。

「頑張る」というのは、真面目な日本では美徳のように聞こえる。しかし、自律神経を整え体調を良くする上では好ましくない言葉だ。頑張るというのは「戦うか、逃げるか」の臨戦態勢に入ることを意味する。つまり、交感神経が優位になることを示す。あまり頑張りすぎると自律神経が乱れて体調が悪くなる。そんな状態が長く続けば心身ともにやられてしまうだろう。頑張れ、頑張れという人がいるが、そんな人の言葉はスルーして頑張らない生活を心がけてほしい。リラックスするための副交感神経が優位になる生活ができて幸せを感じるようになる。

会社の歯車になることで、安定して給料がもらえて、いつでも休めて、頑張らなくて良い、というボーナスが得られる。給料はそこまで高くないかもしれないが、生活するのには十分だし海外旅行も行ける。そんなサラリーマンになるのも悪くないのではなかろうか。