「脳に悪い7つの習慣」、林成成之、幻冬舎新書、2009年9月発行。
概要
- 脳には「統一・一貫性」のクセがある。このクセがあると人の意見を取り入れず頑固になりがちである。自分を疑う余地を持つことが大事。
- A10神経群は情報にプラスとマイナスのレッテルを貼る。プラスのレッテルであれば楽しいと感じ、疲れづらくなる。
- 自分のことばかり考えるよりも、社会に貢献しようとする方が自己報酬神経群が働き脳に良いご褒美となる。
- 効率ばかり考えるのではなく、必要な無駄があることを考えるべき。
- 日記やブログで考えを整理するのは脳にも良い。
- A10神経群がプラスのレッテルを貼った情報や、自己報酬神経群によって「自分にとって嬉しい」と判断された情報は記憶に残りやすい。
- 自己報酬神経群を働かせるには主体性が大事。誰かに言われたからやるではダメ。
- 人の体験記憶が強力で、本で得た知識などよりも優先される傾向がある。人は過去の経験に基づき判断しやすい。
- 姿勢を良くする、おしゃべりをする、ことで空間認知能力が鍛えられる。
- 気持ちを込めて感情を出して話すことで相手のA10神経群を発火させ、自分の思ったことを伝えることができる。
- 「統一・一貫性」のクセにより自分の立場に固執しがちだが、相手に立場になって考えることが大事。
感想
脳科学の観点から見ると、脳に良いのは何事にも興味を持つことらしい。
確かに頭が良い人は何事にも興味があり物事に詳しい。
脳が活性化されているのだろうか。
頭の良い人は知的好奇心が旺盛であると言える。
自分にとって嬉しいことは記憶に残りやすい。
これは何となく分かる気がする。
楽しいことや面白いことは覚えてしまう。
昔ポケモンの名前を150匹覚えれたのは偶然ではなかったと思う。
感情を入れて話すと人に意見が伝わる、と書かれていた。
これは共感のことだろう。
人は共感することで、誰かの気持ちを自分の気持ちのように考えることができる。
共感力を高め、相手の立場になって考えることが大事だ。
社会貢献をすると、自己報酬神経群へのご褒美となり、記憶力がアップする。
つまり、社会貢献をしている人は、記憶力が良い。
今の時代は自分のことで精一杯で社会貢献を考える人は少ないように思える。
人は社会貢献をすることで、満足感を感じるようにできているのだ。
本書を読んで実践できそうなことは以下の通りだ。
- 何事にも興味を持つ
- 「嫌だ」、「疲れた」と言わない
- 必要な無駄を経験する
- 自主的に勉強する
- スポーツや絵に興味を持つ
- 人を褒める
これらの行動を実践して脳の働きを倍増させてみようと思う。