読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書) Kindle版
満足度:★★★
この本を読んでなるほど、と思った箇所は以下の通り。
- 対話によって思考を深めることを好んだのはプラトンとソクラテスである。ソクラテスの「無知の知」によれば、対話で話すことで自分が分かっていなかったところが分かる。
- 読書をして好きな文章を3つ選び自分のコメントをする。セレクトアンドコメントをすることで思考力は高まる。
- 知識は細胞分裂のように増える。100冊後の101冊読む時よりも、1000冊後の1001冊の方が早く読めて知識が増える。
「カラマーゾフの兄弟」は読みづらい上に文字の量が多い。
読みづらい本に価値があるのだろうか。
読み手にとって読みやすくなければ意味が無いと思う。
私は難しい本は避けるようにしている。
過去読んだ本の中の少なくとも2冊には読書においては「難しい本は避けるべし」と書かれていたと思う。
本当に賢い人が書いた文章と賢く思われたい人が書いた文章は違う。
前者の文章は分かりやすく、後者の文章は分かりづらい。
例えば「マキャベリズム」。
賢く見られたいと思う人が使う言葉。
精神や哲学の本が多数紹介されているが、どうも哲学の本は面白く無い。
デカルトなんて知らないし。
例えば、デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」と言う言葉がある。
これを知って何か意味があるのだろうか?
あなたが存在するのは親があなたを作ったからであって、あなたが思っているからでは無い。
読み手にとって理解が異なる哲学ではなく、客観的な事実を知りたい。日本史や世界史のように。
ニーチェの「この人を見よ」では「なぜ私はこんなに賢明なのか」と出てくる。
そんなの知らないし興味ないよ。
なーんてこと書いてたら非知的な人生だと言われてしまうだろうか。