PowerDeliveryとは?どのくらいの速度で充電できるのか調べてみた。

ビックカメラを散策していたところ面白い充電器に出会った。

超高速充電ができるPowerDelivery対応の充電器だ。

エレコム社が販売しており、iPhoneを30分で50%充電できるらしい。

https://www.elecom.co.jp/products/MPA-ACCP01BK.html

上のチラシにある通り、最大出力30W、PowerDelivery対応と記載されている。

税込価格7205円。

正規認証品と書かれているので、しっかりと30Wの出力が期待できるのだろう。

すげえな、なんだこれ!!

いつの間にか充電器もこんなに進化していたのか、と感動してしまった。

やべー、めっちゃ欲しい。

このニコニコマーク、分かりやすくて良いな。

ところでPowerDeliveryって何だ?

と思っていたらデジタルサイネージで説明されていた。

さすがビックカメラ。準備が良い。

言うまでもなく、

消費電力(W) = 電流(A) * 電圧(V)

である。

私も一応理系で大学を卒業しているのでこれは知っていた。

注射器の絵でいうと、注射器を押す力が電圧、注射器の口の大きさが電流、注射器から出る水の量が消費電力である。

注射器から出る水の量を増やす、つまり消費電力が多いほど早く充電できるわけだ。

PowerDeliveryは、電圧と電流がパワーアップして出力が100Wまで出せる規格のこと。

iPhone付属の1A充電器(5W)の20倍だ。

しかし、ここで1つの疑問が発生する。

規格上は100Wだけど、製品としては30W??なぜ??

規格上100W出るなら製品も100W出すようにすれば良いじゃないか、と素人ながらに思ってしまった。

この疑問を解決するにはUSBの給電能力にヒントが隠されていた。

USBの給電能力は、USB2.0、USB3.0、USB typeCでそれぞれ異なる。

最近のMacBook Proでは、USB typeCが採用されている。

そしてこの充電器もUSB typeCなのである。

と言うことは、流せる電流は最大で3000mA(3A)だ。

つまり、PowerDelivery充電器では5A流せるが、USB typeCの規格では流せる電流は3Aなので、その分だけスマホに届けられる消費電力が減ってしまう。

これを例えるなら、

注射器の性能はものすごい良いのだが水を運ぶホースが小さいのでスマホに届けられる水の量は減る。

と言うことになる。

まぁそれでも30Wの消費電力が出せるのだからものすごい進歩である。

 

少し理屈っぽい記事になってしまったが何が言いたいのかと言うと、

この充電器が欲しい。

できればtype Cケーブル付きで。

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個人アプリ開発者。Python、Swift、Unityのことを発信します。月間2.5万PVブログ運営。 Twitter:@yamagablog